2016年2月12日金曜日

中期経営計画に戦略がない理由

本日の日経新聞夕刊の十字路。
元コーポレイトディレクションで今、首都大学東京の教授をしている松田千恵子女史が我が国の企業の中期経営計画についての問題を指摘している。

多くにおいて、戦略が語られていない、というのだ。


“戦略とは、事業の設計に優先劣後をつけること、と定義できよう。しかし、現実に発表されるものは既存事業のルーティンを事細かに網羅しているだけ。これは戦略ではなくて管理である。”


ここまでは同感ではあるが、目新しい話ではない。

松田女史は、では、なぜそうなるのか、と続ける。

“大企業においては、中計はミドルマネジメントに任される。この層が管理ばかりしていて、リスクをとって戦略的な行動をしていないから、意味の乏しい中計が生まれるのだ”


という仮説を提示している。

なるほど、確かにミドルマネジメントって優先劣後をつけることはしていないことが多い。

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