2018年3月21日水曜日

三浦瑠麗の評判が世代によって違う理由

三浦瑠麗の話を聞く機会があった。(聴衆として)

最近の社会・政治を読み解く方法として、「グローバルに生きているか、ローカルに生きているか」「分配重視か、成長重視か」の2軸で社会を分解していた。
このマトリックスで2016年のアメリカ大統領選を考えると、理解しやすい、という話だった。

複雑な事象を、抽象化し、シンプルな関係で言い切ってしまう。
だからわかりやすい。腑落ちしやすい。
それが今の時代にテレビで人気が出ている理由だと思う。
私の周辺でも、40歳くらいまでの人たちは共感する人が多い。

一方で、これまで世の中を動かしてきた人達(60歳以降)の三浦瑠麗の評判は「分かった気になって説明しているが全然わかっていない」というものが多い。

この世代による断絶はなんなのだろうか?
若い人に分かったようにしてしゃべられるは面白くない、というだけではないように思える。

そんな話をしていたら、知人がこんなことを言った。
「三浦瑠麗の世代は保守・革新問わず、団塊の世代の責任を負っていないから、世の中の不条理や矛盾を端的に、無邪気にズバズバ言える。60歳代は、現実の様々なしがらみの中で苦労しながら、今の社会を作った張本人だから、現代社会のいびつさがある意味では仕方ないものだと思っていて、簡単に説明しきろうとはしない。」
なるほど。そんな気はしますね。

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