2016年1月30日土曜日

代々木上原にある中国の秘境(按田餃子)

料理研究家の按田優子女史が代々木上原にオープンさせた、おしゃれで小さな中華食堂「按田餃子」。
架空の「中国按田地方」の料理を提供するというコンセプトだそうで、食べてみると八角が効いた、すごく現地っぽい感じの味付け。ただ、その「現地」は架空の場所である。

看板料理は水餃子。厚い皮が特徴で、素朴ながら工夫された味で面白い。
あとは、ラゲーライスと名付けられたキクラゲが盛られた中華風な丼ものも定番としてよく注文されている模様。
全体的に油の使用量が少なく、水餃子は皮の色が赤っぽくなっていて、見た目からしてオーガニック感があるので、健康になった気分になる。胃もたれもない。

テーブルには、「味の要」と名付けられた謎の調味料など、なんとなく現地っぽい雰囲気の薬味調味料が並んでいる。国内の本格中華料理店ではおよそ見ないタイプのものだが、これを適宜使って味を変えていくのが楽しい。結構味が変わるので、はじめに大量に投入すると元の味が分からなくなるので注意。

ドリンクも独自のものを用意している。すごく美味しいとは思わないが、薬みたいな味だったり驚きがある。味はバランスがとれていて、何を頼んでも楽しい。

土日の昼は並ぶことが多い。カウンター席中心で、女性一人でも気兼ねなく入れる感じがよい。

オープンに至った経緯がトイレの張り紙に書いてあって面白い。じっくり読んでいると長期間トイレに籠もることになり、時間的に大の方ではないのか?との疑念を持たれるため、注意が必要。逆に本当に大の場合には言い訳に使える。

大山町、西原、元代々木町あたりに住んでいる人にとっては、使い勝手がよいお店。近所のこういう店があると人生が少し楽しくなるんだろうと思う。

按田餃子餃子 / 代々木上原駅代々木八幡駅代々木公園駅
昼総合点★★★☆☆ 3.2

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