2016年6月17日金曜日

サービス・雰囲気だけじゃない、実は実力派(アマン東京のメインダイニング)

カシータの高橋滋が全盛期に書いた自著の中で、サービスの参考にした会社として、アメックス、ANAとともに、取り上げていたのがアマンリゾートだった。ANAとアメックスについては、(当たり前だが)金払いのいい客に対してはいいサービスを提供する会社だと私も思っていたのが、アマンには行けずにいた。いつかアマンのサービスも試してみたいと思っていたところ、アマンが東京にできたというので、どんなものか、とりあえずレストランを体験してみようと夜、訪問してみた。
やたら予約がとれないという噂だったのだが、日曜の夜に「今から行く」と言ったらあっさり予約がとれた。行ってみるとお店は空席だらけ。場所がら日曜が極端に空くということかもしれないが、どうやら宿泊客のために座席をキープしているらしい。おかげで、かなり静かな空間で食事ができる。
ちなみに、このレストランは、ロビーと同じフロアにあり、ロビーと同じく非常に天井が高い。私の知る限り、日本で一番天井の高いレストランである。この解放感はすごい。さらに、外壁部分はガラス張りになっていて、天井から足下まで、景色がすばらしい。私の席からは皇居ごしに東京タワーが見える。天気がいい日に行くことをオススメする。

レストラン入口にはレショプションのカウンターを置き、アメリカっぽい雰囲気。接客は恭しくなく、カジュアルなスタイル。スタッフは努力しているとは思うが、想定単価からすれば接客技術は高いとは言えないレベル。不満はないが、感動はない。
料理はアラカルトにした。 プロシュートとセルバチコを使ったサラダ、トロフィエというショートパスタのトリュフとポルチーニ茸のクリームソース、山形牛サーロインのグリル、の3皿を二人でシェア。
プロシュートは普通。
2皿目のパスタはとにかく濃厚な味。シェアしないと、これだけでお腹一杯になりそう。生パスタで太いので、モチモチ感が強く、おいしいんだけど、焼きうどん食べてるみたい。生パスタじゃなくてもいいような気がする。好き嫌いが分かれる一皿。
良くも悪くも、一番印象に残ったのはトロフィエだが、よい意味で印象に残ったのは、山形牛のグリル。炭の香りがかなりしっかりついて、脂の量のバランスもよく、また食べたいと思わせる。
デザートはティラミスとアフォガードを注文。アフォガードはエスプレッソに加えてアマレットを注ぐスタイル。ティラミスは甘くない現代風の味付けでよくまとまっている。
グラスで2杯づつ合計4杯いただいて35000円。適正価格だと思う。
カシータの高橋滋が書くような感動するようなサービスはないが、料理は美味しい。レストランとしての総合力は高い。


ザ・レストラン by アマン洋食・欧風料理(その他) / 大手町駅東京駅二重橋前駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5







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