2016年7月9日土曜日

民泊と資産価値

民泊によるトラブルが都心のタワーマンションで頻発しているという新聞記事などをよく目にする。 ネット記事も多いですね。


私が所有し、居住する青山の低層マンションでも禁止する規定が入った。既存住民からすれば民泊の客なんて迷惑なだけだからね。当然私も禁止に賛成した。

居室を民泊で貸すという以外にもゲストルームを貸して小銭を稼ぐということをしている人もいるようだ。そういうセコイ輩のために勝どきのタワーマンション「ザトーキョータワーズ」ではゲストルームの予約がいつも一杯で本来の使い方に支障をきたしたため、規約を改正したと先日の日経新聞にも載っていた。


多様な人が所有し居住するタワーマンションでは性善説は通用しない。

それは、湾岸のお手頃タワーマンションに限った話ではなく、3A(麻布、赤坂、青山のことね)の高級タワーマンションにも同じことが言える。赤坂御所を見下ろす高台に建つパークコート赤坂ザタワーなんかにも高層階と低層階にそれぞれ一つづつ素晴らしいゲストルームがあるが、ゲストルームのチェックアウト時間である朝10時くらいになるとスーツケースをひいた韓国人風の方をよく見かける。あれもそういう小銭稼ぎをしている人のお客さんなのかもしれない。そういうのは本来の使い方ではないので規定で禁止を検討してもよいと思う。生活の品質を落としますからね。

ただ、民泊が資産価値を落とすかどうか、という問題はそんな単純じゃないはず。もちろん、住む場所としての価値は落ちるが、やり方しだいによっては相当な高利回りになるようなので、現在価値は下がるとは言えないだろう。似た問題に、事務所利用を認めるかどうか、さらに店舗利用を認めるか、という問題がある。店舗利用OKなマンションで民泊を認めないというのもナンセンスだろう。不動産価格というのは奥が深い。築年数のいったマンションなんかは積極的に民泊OKにしてみるのも面白い。もっとも、そういうマンションは買う気がわかないが。

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