2016年8月14日日曜日

スタドラーフォームの扇風機

布団を清潔に保つためには、もちろんお天道様の下で毎日干すのが一番だが、
なかなか毎日はできない。

では、どうするか?という次善の策としてネットで奨められていたのが、扇風機を使ってふとんに風をあてて乾燥させる方法。
なるほど、一理ある。

早速試してみよう、というわけでさっそく、扇風機を探しに蔦谷家電に行く。
こういうショールーム的に使いたい時には、蔦谷家電って重宝するわね。
さらにその後、ビックカメラにも行って現在販売されている扇風機を漏れないように一通り見てみたが、印象はこの一言に尽きる。

「最近の扇風機、ボタン多すぎじゃないですか?」

念のため確認するけど扇風機といえば、羽根が回って風がでるというシンプルな機能のやつですよね。
そんな単純な機械のスイッチで必要なのは、「首振り有無」と「強弱/切る」くらいじゃないの?と思っていた私にはカルチャーショック。


こんな感じですよ。
飛行機のコックピットかよ!ってレベルでボタンが多い。じゃあ何の機能なんだと見てみると、ステップダウン運転とか、リズム風とか、ほんとに必要なのと思うような機能ばかり。まあ買った扇風機についてたら使うかもしれないけどさぁ、、、それって本当に必要?と詰めたくなるような機能ばかり。製品開発会議を見てみたいわ。おそらく、「とりあえずその機能も盛りこんどけばいいじゃん。」というノリでいれたんだろうなぁ(たぶん)。まさにこれぞ戦略不在、というやつですね。結局何も決められないわけです。リスクはとりたくないから、とりあえず盛り込む。で、必要なさそうなものがてんこ盛りになる。日本企業の組織構造の恥部をみているようでいたたまれなくなるわ。

それに、こんなボタンがたくさんある樹脂のデカイ物体がリビングにあったら部屋の雰囲気ぶちこわしだな。我が家の設計をしたデザイナーに申し訳が立たぬ。
私の自慢のカッシーナと相性が悪いし、とにかくまったくおしゃれな感じがしない。
せめてボタンがカバーで隠せたらいいのに。。。

で、とにかくシンプルなもの、ボタンが少ないものはないのか?と色々見てまわって結局買ったのが、スタドラーフォームなる会社のチャーリーという扇風機。出展:公式サイト(http://www.stadlerform.jp/products/index.html#products03)

このシリーズの「スタンド」という一番背の高いモデルを買いました。2万円くらい。
だいたい130センチくらいまで高くなります。個人的な感想としては、シンプルでおしゃれなデザインである。

まず、メーカーであるスタドラーフォームって何って話ですが、スイスの会社のようです。ちゃんと日本語のサイトもある、 スタドラーフォームの公式サイト(イキナリ音が出るサイトです・・・) デザインコンシャスな加湿器や暖房器具を開発・販売しているようです。スイスの企業ということでなんとなく質実剛健感が漂いますね。でも、デザイン的にはなんとなく日本のドウシシャと似たような感じ、というといきなり安っぽい感じにも見えてきます。良くも悪くもミニマムということでしょうか。

製品は自分で組み立てるタイプ。部品点数はそれなりにあるけどそんなに難しくはない。ただ、プラモデルとか作ったことがない人だと、ちょっと戸惑うかも。あと、私のような素人の組み付けだと羽の回転軸の中心がきれいに揃わない。。。回してみるとよくわかります・・・



機能は3段階の強弱と首振りのみ。2万近い値段で、こんなシンプルな機能しかない扇風機も珍しい笑。

あと、音がでかい。そして弱でも風がけっこう強い。さすが海外製品である。細やかな気遣いなど全くない。「扇風機なんだから風がしっかりでればOKだろ」「風が強ければお前が離れろ」といまにも言われそうなふてぶてしい佇まいが逆に頼もしい。(もしかしたら組み立てをもっと丁寧にやれば音は小さくなるかもしれない)

「洗濯機ならばしっかり洗えることが一番」と言って憚らず、節水という概念が全くないミーレの洗濯機みたいなのが好きな人は、このスタドラーフォームの扇風機も気に入るのではないだろうか。でも、なんとなく早く壊れそうな気もします。何の根拠もない、ほんとなんとなくそう思うというだけですが。

買ってから気が付いたが、パレスホテルのお堀に面した気持ちのよりテラス席にもスタドラーフォームの扇風機が採用されていた。やはり、デザイン的にしっかりはまりますね。


かっこいいとされるホテルに置かれているという事実は、そのプロダクトの主観的価値を高めると思う。














amazon