2018年6月30日土曜日

アルファロメオ4Cスパイダー 2年乗ってみた感想

アルファロメオ4Cスパイダーに乗ってそろそろ2年。
半年乗ったレビューを一度書いたが(リンク→過去のレビュー記事
半年乗った時と2年乗った今とでは、結構印象も変わってきたので改めてレビューする。


■壊れない
2年間で2.5万キロ乗った(この手に車としては結構乗っている方だと思う)。
しかも使い道と言えば、峠、サーキットやジムカーナで、エンジンは常に高回転。
そのような酷使にも、私の4Cスパイダーは十分耐えてくれていて、全く壊れない。
夏の暑い時期も、冬の寒い時期も、ノートラブル。たまによく分からん警告灯がつくくらい。
半年の時のレビューにも書いたが、壊れないというのは重要だ。
真夏のサーキットで20分走っても大丈夫。
エンジン関係・ミッション関係という肝の部分は今のところ不調になる気配がない。ジュリエッタという実用的な乗用車のエンジンがベースになっているからかもしれない。

■視界は悪いが、慣れである程度は解決
私の4Cスパイダーは左ハンドルだが、右後方視界が悪い。乗り始めたころは絶望的に悪いと思ったが、コツがわかって慣れるとなんとかはなるので、その悪さは絶望的ではない。
右折はしにくいね。対向車線でトラックが右折待ちしてると、もうあきらめて対向が赤になるまで待つ。

■フロントの接地感が乏しかったが解決
乗り始めたころは、ある程度以上のスピード域ではフロントの接地感が乏しくて怖かった。
ハンドルを切ればちゃんと曲がるんだけど、どっかにすっとんでいきそうな感じ。
でも、最近はそんな意識は全くなくなった。
慣れかもしれないが、足回りを変えたことで解決したのかもしれない。
今の足回りは、サスペンションをサーキット走行を前提としたアラゴスタに、タイヤはラジアル最高のグリップ力と言われるRE71R。
この組み合わせにしてからフロントの接地感の乏しさに困ることはなくなった。
ただし、相変わらず轍にはハンドルがとられる。


■タイヤのサイズがない
意外と困ったのがコレ。現在のタイヤRE71Rには満足してるんだけど、選択肢が乏しいのよ。
前18インチ、後19インチだと、サイズが特殊でサーキットまでカバーしたいならならRE71RかネオバAD08Rの二択。Sタイヤもない。
インチダウンすると選択肢が一気に広がるけど、ホイールの選択肢もほとんどない。
4Cに関するパーツが少ないのはタイヤ・ホイールに限った話ではないけど、タイヤは色々試してみたかったなぁ。

■椅子の出来が悪い
純正のシートはこの手の車にしてはホールド感がなく、
長距離走ったりすると疲れていた。
それが、スパルコのフルバケREV-RS(リンク→シート交換の過去記事)に
換装してからは、長距離ドライブ時の疲れが一気に軽減。
もっとももともと悪かった乗降性の悪さが、極悪になったが笑。
4Cの数少ない不満点は、純正のシート。まあ、好きなのに換えればいいんだけど。

■仲間がいる
4Cという趣味性の高い車に乗っていると仲間が増えがち。
前のポルシェ・ケイマンの時はそういうのはなかったなぁ。
みんなでツーリングに行ったりすると楽しいね。
ちなみに、4Cオーナーは人生の先輩が多く、30歳代だと最年少だったりする。

あと、珍しいため、発売からしばらくたった今でも、
相変わらずよく人から話しかけられたり、写真を撮られたりする。

■総評:やたらと五感に訴える
4Cスパイダーに乗り始めてから約2年の間に、他の車を運転する機会が結構あった。
峠や高速道路などでじっくり運転したのは、アウディRS6アバント、ランボルギーニウラカン、ロータスエリーゼ。試乗レベルも含めるとAMG-GT、新型ボクスターとか。
カタログスペックでは4Cはそれらより劣る場合もあるが、
体感する刺激の大きさでは4Cが最も上。
高級車は遮音性能が高いことも影響していると思うが、
4Cは特有のステアリングインフォメーションの豊富さ、
ダイレクトにコクピットに飛び込んでくる音(ノーマルモードでもうるさい)、
などで五感に訴えるものがやたらと大きい。

車高を下げていることもあり、駐車場探しに苦労するし、
早朝・深夜の車庫からの出し入れには気を使うので
普段使いには向かないが、壊れないで、これほど楽しい車もそうそうない。


アルファロメオ4Cスパイダーに関する他の記事はこちら →その他の記事のリンク

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