人々は移動することに対して多大なお金を払っている。
通勤・通学といった固定費はもちろん、出張や旅行など長距離移動のために払った一時的なものも含めて年間の交通費を合計してみると、かなり多額になる。
私の場合も、会社の経費となるものがほとんどではあるけども、
とにかく大変な額になる。
位置エネルギーの分、コストがかかる、というのは道理だけども、
人は移動そのものに対して満足するわけじゃないし、
これを合理化できたらいいよね、と思うのは尤もな話。
そんなわけで、車が売れなくなった今日、MaaSとかCASEといった話が盛り上がるのは納得感がある。
MaaS:Mobility as a Service
CASE:Connected、Autonomous、Shared/Service、Electric
各自動車メーカーや、関連事業者がいろいろ取り組んでいるところなので、
私も関心をもって動向を眺めている。
そんな中の一つとして、アウディジャパンが手掛けるサービス「Audi on demand」を
先日体験してみました。
こちら→アウディオンデマンド公式サイト
一言で言えば、単なるレンタカーなんだけど、色々特徴があって面白い。
特徴①
アウディの幅広い車種から選べる。
Q5はもちろん、R8スパイダーまで、選べます。
ナンバーは「わ」。わナンバーのR8が走ってたら二度見してしまうね。
私は購入するときの候補になるRS3を借りました。
超低扁平19インチホイールにぎりぎりで納まっているブレーキキャリパーの巨大さが
その秘めているパワーを表していて印象的です。
もちろん強力なパワーとそれなりの車重に対しては、実際、これくらいでかくないないと怖いと思う。
走ってみての感想は、コーナーリングが独特な感じだったということ。
荷重が適当なままコーナーに進入しても、色々な電子制御が働くのか、車をグニャリとねじ曲げていく。
もちろん、荷重をしっかりコントロールしてコーナーに入れば
理想的なラインから立ち上がりでの巨大なパワーを発揮するわけだが。
特徴②
自宅まで届けてくれる。
デリバリー可能範囲がどこまでなのかは知らないけど、
青山までならアウディのスタッフの方が自走で届けてくれる。
さすがに高級外車インポーター直営のサービスだけあって
スタッフの接客レベルも高い。
ちなみにお届け料は無料です。
特徴③
1時間単位で借りられる。
けど最低4時間から。
指定場所まで自分の車で行くから、2時間でもR8借りられたらいいのに。。。
特徴④
ガソリン補給が不要。
知らない車でガソリンスタンド行くと勝手が分からないので、
これは地味に助かる。
4Cみたいなスポーツカーに乗っていると、SUVやセダンとの2台持ちがいいなと
思うけど、2台分の駐車場代も大変だし、SUVなんかだと入れる機械式も限られたり
なので、こういうサービスもアリだと思った。
海外ではメルセデスなんかもCASEのビジネスを盛んにやっているようだけど、
日本国内だとレンタカー業法との関係もあってか、なかなか広がっていない。
そういう中で、アウディのアウディオンデマンド、は志の高い素晴らしい取り組みだ。
2020年2月追記
どうやらアウディオンデマンドはサービス終了した模様。
残念ですが、ナイストライでした。