しかし、大人にとってみれば風光明媚で魅力的な土地である。そういう場所には麻生大臣の祖父吉田茂を始め、お偉方が贔屓にし、育てた飲食店がある。
その一つが、享保3年創業という、鰻の國よし。
老舗らしく、靴を脱いで上がる造りだが、畳に椅子とテーブルというスタイルで、現代人に迎合している姿勢をどう評価するかは人それぞれ。楽なのは間違いない。
メニューを見ると鰻はそれなりの値段で、さぞ美味しいのだろうと期待が高まる。地酒と肝焼きで出来上がりを待ちます。
40分くらいして出てきた鰻は上品な香りを放つ。たしかにおいしい、が、値段に見合うかというと、どうかな。デート向きではあるけど、上品すぎて、美味しいものを食べに腹を空かせて行く店じゃないというのが感想。
東京からわざわざ食べに行く価値はないが、サービスや店構えの立派さから、近くに住んでいれば、何かと使い勝手のよいお店だろうとは思う。
うなぎを食べてそれなりにカッコをつけたい場合によいお店だ。