2021年6月25日金曜日

呼吸器内科を受診した話

ここ5年ほど、ちょっとした風邪をひくと、風邪がほぼ治ろうかというタイミングで、咳の症状が強くでるようになった。2週間くらい、むせ返るような感じで1日2〜3回、発作的に咳き込む。

近所のかかりつけのクリニックに行くと症状が和らぐ薬を出してくれるが、発作的な咳は治まらない。

先月に風邪をひいた後、副鼻腔炎になり、耳鼻咽喉科にかかった。その時に先生に咳も出ると言ったら、喉と鼻は繋がってるから、鼻から喉、喉から鼻にきてるのではないか、と言われた。

その後副鼻腔炎は治まったが、やはり咳が悪化したので、耳鼻咽喉科の1週間後に呼吸器内科を受診してみた。

生まれて初めての呼吸器内科。

吐く息の一酸化炭素濃度やレントゲンの検査を実施。先生から言われたのは概略以下のような話だった。


症状から疑うべき咳の原因は三つの可能性がある。

①喘息

②副鼻腔炎、後鼻漏、などによる分泌物による刺激が引き起こす炎症

③逆流性食道炎

まず、今回の状況や検査から判断するに③の逆流性食道炎の可能性はない。
そうなると可能性は①の喘息と②の鼻水関係。喘息については検査の結果はそうだともそうでないとも言えないが、今回に関して言えば副鼻腔炎を発症したということでそれが影響している可能性を疑う。
あまりに咳が酷いようであれば炎症を抑える薬などを処方するところだが、1日数回発作的に出る咳の対処として、24時間分の薬を飲む価値は私はのないと思う、私だったら飲まない。もちろん飲んだらすぐ発作が治まる薬があればよいが、そんなものはないので。
もちろん薬は少しは和らげる効果もあるかもしれないけれども、試す価値はないと思う。
喘息の可能性についても少なくても今すぐ喘息だと確定診断できるような材料はない。喘息治療を試して効果があるかで判断したいが、ガイドラインで定められているのは1年の通院。おそらく数週間で咳は治まるだろうから、症状がなくても通院するのは社会人にとってかなり大変なこと。医師としては、喘息について今治療する価値のある状態ではないと思う。
ただし喘息は悪化すると生活に大きな支障がでる疾患。咳の原因が喘息かどうか分からないが、喘息については今後も気にしておいた方がよい。


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